駆け足の紅葉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　夕月　馨　作詞

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｱﾝﾀﾞｰﾗｲﾝは二回繰り返し
遠い山並　うっすらと
その頂に　初雪のせ
急ぎ足で紅葉が
山の斜面を駆け降りる
緑の麓へ向かって

　　雪の冠　戴いた
　　高い山の頂より
　　冷たい風　吹き降りて
　　木の葉の色を塗りかえる
　　秋の衣装に　衣替え

　　　　見上げる麓の町並は
　　　　輝く秋の日差しの中
　　　　色ずき｢始めた紅葉が
　　　　緑の中で目立ち出し
　　　　秋の色へと塗りかえる

　　　　　　遠い山から吹いてくる
　　　　　　冷たい風が通り過ぎ
　　　　　　急ぎ足で紅葉が
　　　　　　町の中を駆けてゆく
　　　　　　木の葉の雨を降らせながら





(ひらがな詞）

とおい　やまなみ　うっすらと
その　いただきに　はつゆき　のせ
いそぎあしで　こうようが
やまの　しゃめんを　かけおりる
みどりの　ふもとへ　むかって
 
ゆきの　かんむり　いただいた
たかい　やまの　いただきより
つめたい　かぜ　ふきおりて
このはの　いろを　ぬりかえる
あきの　いしょうに　ころもがえ
 
みあげる　ふもとの　まちなみは
かがやく　あきの　ひざしの　なか
いろづき　はじめた　こうようが
みどりの　なかで　めだちだし
あきの　いろへと　ぬりかえる
 
とおい　やまから　ふいてくる
つめたい　かぜが　とおりすぎ
いそぎあしで　こうようが
まちの　なかを　かけてゆく
このはの　あめを　ふらせながら